ハーモニー懸垂システム
抜群の懸垂能力
ハーモニーシステムは、強制的にソケット内の空気を外に排出するシステムです。ソケットとライナーの間の空気を取り除く事で、高い陰圧状態を作り出し、非常に優れた懸垂を実現します。また、断端のボリューム変化(日内変動)を抑制する効果もあると報告されています。
懸垂性や適合が改善することで義足の感覚が向上し、細かい動作コントロールができるようになります。義足との一体感が得られることから物理的な義足の重量も感じにくくなります。
ハーモニーシステムは、ウレタン素材の布なしライナーと、ニースリーブを組合わせて使用します。
是非お試しください
・義足との一体感を求める方
・よりアクティブな活動をしたい方
・現在ワンウェイバルブを使用している方
ハーモニーシステムに不向きな方
・断端がライナーやソケットとの全面接触、全面荷重に耐えられない方
・透析をされている方
興味のある方は、担当の義肢製作施設へご相談ください。
仕組みの概要
ハーモニーポンプは、ソケットに取付けられた吸気バルブから、シース(薄いストッキング)部分の空気を強制的に排出します。ニースリーブで密閉されているため陰圧状態が継続する仕組みです。
この仕組みのために、ハーモニーシステムでは布なしのウレタンライナーの上にシースと呼ばれる薄いストッキングを履きソケットを装着します。
この時、シースはライナーの縁より低い位置にします。陰圧の力で断端にミミズ腫れを引き起こしてしまうため注意が必要です。
最後にソケットの上からニースリーブを装着しソケット内を密閉します。
ボリュームマネジメント
ハーモニーポンプがソケット内の空気を吸引し陰圧にします。これによって断端全体がソケット側へ均等に引っ張られます。この結果、軟部組織が移動したりすることによる痛みや圧迫感を軽減します。
立脚相(義足が地面に着いている期間)では、断端からソケット側へのプレッシャーがソケット内で全体的に強くなり、この時断端の毛細血管の血流が押し出され、遊脚相で血流が押し戻されます。
一般的なソケットでは、動脈・静脈の関係および歩行周期(立脚相の方が長い)の関係などから、血流が押し出される量が多くなり、断端が夕方になると細くなります。
ハーモニーシステムでは、陰圧にされたソケット内をニースリーブにより保持することにより、全ての歩行期間において断端のボリュームは一定に保たれます。
これが断端のボリューム変化(日内変動)を抑制する効果もあると報告される理由です。
ソケットの形状
ソケット内の空気を均一に排出するために、ソケットの形状は断端の形状に合わせ、局所的な圧迫や緩みのないようにします。重要なポイントです。
局所的な緩みがあると、ライナーと軟部組織が引き込まれ、痛みや断端の傷、ライナーの損傷の原因になります。
ハーモニーポンプの種類
ハーモニーポンプには、いくつか種類があります。
4R180 ハーモニーP4
機械式のハーモニーポンプです。
本体内部に、ショックアブソーバー、トルクアブソーバー機構を内蔵しています。
機械式のハーモニーポンプです。
本体内部に、ショックアブソーバー、トルクアブソーバー機構を内蔵しています。
4R152 ハーモニーE2
電動式のハーモニーポンプです。
吸引の強さを4段階で選択可能です。座っている時の膝周辺の圧迫を避けたい時に有効な、リバース機能搭載です。
電動式のハーモニーポンプです。
吸引の強さを4段階で選択可能です。座っている時の膝周辺の圧迫を避けたい時に有効な、リバース機能搭載です。
1C62 トリトンハーモニー
1C60 トリトンフットにハーモニーポンプを搭載した、足部一体型です。
L字カーボンのしなりと滑らかな動きと、ハーモニーの吸着力の両方を得ることができます。
1C60 トリトンフットにハーモニーポンプを搭載した、足部一体型です。
L字カーボンのしなりと滑らかな動きと、ハーモニーの吸着力の両方を得ることができます。
結果3件/3件中
ハーモニーとの組合せパーツ
ハーモニーシステムは、いくつかのパーツを組合せて使用します。