筋電義手 マイオプラス
断端の周囲8ヶ所に電極を配置した、新しい多電極の筋電義手システムです。
試着をご希望の際は、担当の義肢製作施設へご相談ください。
断端の周囲8ヶ所に電極を配置した、新しい多電極の筋電義手システムです。
試着をご希望の際は、担当の義肢製作施設へご相談ください。
マイオプラスとは
マイオプラス(MyoPlus)は、様々な把持パターンやローテーター機能を、ユーザーの自然な感覚、直感的な動きで制御する事を目標に開発されたシステムです。
1965年にオットーボックの筋電義手が開発されて以来、技術は年々進歩しています。
拇指の位置が変えられるハンドや、5指駆動型のハンドが登場しました。これらのハンドを使いこなすためには、不自然な筋収縮を必要としたり、スイッチを押すなど『ユーザーがシステムに合わせる』必要がありました。
筋電義手を、より快適に自然な動作感覚で使いこなしてもらうために『システムがユーザーに合わせる』筋電システムを開発しました。これがマイオプラスです。
マイオプラスには、オットーボック社製bebionicハンド、マイオボックハンド、ローテーターを組合わせる事が可能です。
前腕筋電義手用の比例制御システムです。
マイオプラスの概要
多電極システム
マイオプラスでは、断端の周囲8ヶ所に電極を配置しています。
一般的な筋電義手の電極は、断端上に2ヶ所です。
電極が断端周辺に配置されることにより、2電極では筋電位の分離が困難であった方でも、可能性が広がります。
筋電位の認証パターン
8ヶ所の電極から採取される筋電シグナルの場所により、人それぞれ、様々な形状をしています。これを認証パターンと呼びます。
この認証パターンに、ハンドの動きとローテーターの動きが、それぞれ紐づけされます。
そのため、ご自身の感覚で筋電義手操作をする事が可能になります。
機能を使い分けるためには、認証パターン(筋電シグナルの形状)が重ならないように、動作を分離させる事が重要です。
一般的な筋電義手は、断端2ヶ所の筋電シグナルで、ハンドの開閉やローテーターの回内外など複数の動きを制御しています。
マイオカフ
マイオカフは、マイオプラスの体験ツールです。
マイオプラスに適応するか試してみる事が可能です。
マイオカフには電極とマイオプラスTR、バッテリーが備わっています。
アプリと接続し認証パターンの確認や、ハンドと接続して実際にハンドの動きを確認する事もできます。
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マイオプラスの構成パーツ
マイオプラスTRは、マイオプラスシステムのマスターパーツで、認証パターンなどの情報が保存されます。
電極はドーム型をしており、高さ別に3種類あります。
断端の形状により、ソケットと隙間ができる場合は高さのある電極ドームを使用するなど、使い分けが可能です。
電極は電極ケーブルと接続し、2個1組を6ヶ所、3個1組を2ヶ所の計8ヶ所で使用するのが基本です。
マイオプラスは前腕筋電義手用のシステムです。
組合せが可能なハンド
8E70 bebionicハンド
多彩な把持パターンを持ち合わせた筋電義手ハンドです。
多彩な把持パターンを持ち合わせた筋電義手ハンドです。
8E38 クイックチェンジ式ハンド
最も一般的で多くの方に使用していただいている筋電義手ハンドです。
最も一般的で多くの方に使用していただいている筋電義手ハンドです。
8E33 作業用グライファー
8E38と比較して把持力が強い、開閉幅が広い、物を掴む面が平らで広いのが特徴です。
8E38と比較して把持力が強い、開閉幅が広い、物を掴む面が平らで広いのが特徴です。
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筋電義手とは
筋電(表面筋電位)とは、脳の命令により筋肉が収縮する際に発生する微弱な電流のことです。
筋電義手では、この筋電を専用の「電極」で採取し、モーターを動かすスイッチとして利用します。モーターが動くことでハンドが開閉し物を「つかむ」「離す」という把持動作ができるようになります。
そして筋電を出力させずリラックスしていれば、閉じたまま、開いたままの状態を保持することができます。
これが筋電義手の仕組みです。
基本的な筋電義手の仕組みは、こちらの動画をご覧ください。