コンピューター制御膝継手でのリハビリ
より安全に、できるだけ切断前に近い歩行や動作を獲得するたの訓練方法です。
より安全に、できるだけ切断前に近い歩行や動作を獲得するたの訓練方法です。
歩行トレーニング
新しい義足を装着した後、使用する義足の種類にあわせた歩行トレーニングを開始する事をお勧めします。
新しい義足に慣れてきたら、どのように義足を信頼するかがポイントになります。
義足でバランスを取る事と、歩行に対する自信を取り戻す事に重点を置くようにしましょう。
まずは義足の機能と、その機能が日常的な動作をどのようにサポートするかを説明します。下腿義足ユーザーには足部の機能を、大腿義足ユーザーには膝継手の機能を特に説明するようにします。
新規のユーザーをトレーニングする際、立脚相のトレーニングから開始する方が良い場合が多いです。
多くのユーザーは、義足側の立脚相が明らかに短い、歩行の非対称性に戸惑うかもしれません。
この課題を克服するためには、初期の立脚相をコントロールする事と、どのように義足が遊脚相へ移行するのかを理解する事の両方に重点をおいてください。
大腿義足において、膝が意図せずに曲がってしまう事があります。この経験が転倒への恐怖心を生み、義足へ荷重する事への自信を失う場合があります。
オットーボックのコンピューター制御膝継手は「デフォルトスタンス」で、基本設定が立脚モード(常に抵抗が効いた状態)にあり、膝折れがしにくいメリットがあります。
そのためコンピューター制御膝継手を使ってリハビリを行う事で、より安全に、よりスムーズに、そして可能な限り切断前に近い歩行や動作の獲得が期待できます。
ここではユーザーの筋力と、義足に対する自信を高める事に役立つエクササイズをいくつか紹介します;
バランスと体重移動: 新しい義足に慣れるために、義足と健側へ交互に体重を乗せる練習をしましょう。
筋力強化トレーニング: 体幹と義足側に注目するだけではなく、歩行時と立位時の前身のバランスのとれた姿勢にも注目します。
立位動作と座位動作: 義足と健側に均等に荷重をかける方法を示す事で、ユーザーがこのシンプルな動きを会得する手助けをします。
立脚相トレーニング: 毎回1歩目を出す際、義足と健側に均等に荷重する練習をします。
日常生活動作 (ADLs): ユーザーが日常的に行う動作の練習に、多くの時間を費やします。
Kenevoでの歩行トレーニング
コンピューター制御膝継手Kenevoは、大腿義足ユーザーのリハビリに非常に有効です。
リハビリの進捗に応じて、歩行モードを4種類から選択できます。リハビリ初期は義足への荷重とバランスを重視した歩行モード、後期には活動性を重視した歩行モードへと段階的にモードを切り替えて使用できます。
歩行モードの詳細は、Kenevoの製品ページをご覧ください。