はじめての義手:リハビリテーション
リハビリテーション
断端の形が整ったら義手についても詳しく覚えていきます。
医療チームから、義手の取り扱い方法や、断端のケアについて説明を受けます。さらに義手を使ったリハビリテーションも開始されます。
義肢装具士との関わり
義肢装具士は、仮義手適合の前に個々のニーズや希望に応えられるよう、幾つかの質問をします。その上で義手選択のオプションを提案し、皆様と相談します。
義手の適合
断端の傷が完治し、断端が成熟したら、仮義手の適合が始まります。手術後およそ6週間後になります。
義手製作に際して、石膏で断端の採型を行います。これにより正確な断端の形状を得ることができます。これを元にテストソケットを製作します。テストソケットとは仮のソケットで、断端に合わせて調整を行っていきます。
テストソケットには一般的に透明なプラスチックを使用します。このプラスチックは、加工が簡単なため細かい部分の調整も可能です。また透明なので断端に圧迫がないかなど、断端の状態を確認しやすいです。
ソケットの適合は非常に重要です。
靴を想像してみてください。適合が悪いと何枚靴下を履いても歩く時に痛みがあったり支障がでます。
ソケットが個々の断端の形状に適合できたら、本義手のためにカーボン素材などでソケットを完成させ、様々な義手用の部品が取り付けられます。
義手を使った訓練
リハビリテーションの目標は、可能な限りの可動性と独立性を得ることです。
セラピストは装着者が義手の正しい使い方を覚えるのを助けてくれます。これには義手の着脱などが含まれています。その後、義手の操作訓練、繰返し練習を行い、最終的には日常生活動作の訓練を行います。
義手の種類
義手の種類には主に、能動義手、筋電義手、ハイブリッドシステムがあります。